第290回:2度目の独立で法人化できた経験から考える「個人事業主にむいている人、いない人」

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

今回は、個人事業主や一人での独立に向いているかどうかを、営業力や人脈のような枝葉ではなく、もっと根っこの部分から整理します。大学時代の開業で一度失敗し、その後に再独立して法人化した経験を踏まえると、独立の向き不向きはスキル一覧より先に見るべきものがあります。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • 個人事業主の適性は、営業力や人脈よりも、世の中への好奇心という幹で見た方が外しにくいと分かる。
  • 独立を考えるときは、今の環境から逃げたいのか、自分で広げたいのかを切り分ける必要があると整理できる。
  • 独立後に押し寄せる面倒ごとを、改善や発見の対象として見られる人ほど強いと見えてくる。
  • 独立の成功談には強い「かたより」があるため、会社に残る道と対等に考えるべきだと分かる。

個人事業主の向き不向きは枝ではなく幹で決まる

個人事業主に向いている人の条件として、営業ができる、人当たりがいい、仕事を完遂できる、といった話はよく出てきます。もちろんどれも大事です。ただ、それらは幹というより枝に近い条件です。もっと根っこにあるものを外すと、後から苦しくなります。

営業力や完遂力だけでは判断できない

営業活動が必要になることも、自分で仕事を完遂しなければいけないことも、その通りです。ただ、それは独立した後に表面化する役割の話です。準備や訓練で補いやすい部分でもあります。そこだけを見て向き不向きを決めると、本当に見るべきところを見落とします。

本当に見るべきは世の中への関心

私が一番大事だと言っているのは、世の中に対して興味を持てるかどうかです。人だけではなく、仕事の仕組みや経済、政治、業界の流れまで含めて、いろいろなものを面白がれるか。ここがある人は、何を提供したら喜ばれるかを自然に考え始めます。

世の中への好奇心が仕事を広げる

この好奇心は、単に情報通になるという話ではありません。独立後に必要な営業、学習、改善、提案のすべてを前に進める燃料になります。

つまらない作業も学びに変わる

世の中を面白がれる人は、面倒な作業に出会っても、ただ嫌だで終わりません。これは何に役立つのか、なぜこうなっているのか、自分が担当者ならどう改善するか、相手の立場ならどんなサービスがあれば楽になるか、と発想が広がっていきます。避けられない雑務まで、知見と引き出しを増やす材料に変えていけます。

提供したい価値が自然に湧いてくる

好奇心があると、知識や経験が点で終わらず、人とのつながりや提案の種に変わっていきます。世の中を見ていて、これは売れるかもしれない、こうしたら喜ばれるかもしれない、と考えること自体が苦ではないからです。営業や勉強が続く人は、結局ここが強いのだと思います。

逃げの独立がしぼみやすい理由

独立は自由そうに見えますが、会社を出れば面倒が消えるわけではありません。むしろ自分で受け止める範囲は大きくなります。だからこそ、動機が逃げなのか前進なのかで、その後の耐え方が大きく変わります。

会社を離れても面倒ごとは増える

今の仕事が嫌だ、上司が面倒だ、承認が多くて嫌だ、という気持ちだけで独立すると、外に出た後に別の面倒ごとが大量に押し寄せます。営業もしなければいけないし、勉強もしなければいけないし、事業を回すための細かな作業も増えます。逃げるために出た人ほど、また逃げたくなってしまうんですよね。

障害を潰すこと自体を面白がれるか

逆に、これをやるには自分で外に出るしかない、という人は強いです。押し寄せてきた課題に対して、どう効率化するか、どう提案に変えるか、どう楽しく取り組める形にできるかを考えられるからです。障害をゲーム感覚で潰していけるくらいの人の方が、独立後にしぼみにくいのだと思います。

成功談に引っ張られすぎない

副業や独立の話は、うまくいった人の声ほど大きく聞こえます。だからこそ、成功例の見え方には強い「かたより」があると意識しておく必要があります。

独立の話には生存バイアスが強い

メディアに出てくるのは、独立してうまくいった人、あるいは自分をよく見せたい人の話が中心です。実際には、そうならなかった人の方がずっと多いかもしれません。副業で何万円稼いだ、独立して自由になった、といった話をそのまま真に受けるのは危険です。

会社で力を出す道も同じくらい価値がある

独立した人の方が偉いとか、会社勤めは劣るとか、そういう話ではありません。会社という形が今まで続いてきたのは合理性があるからです。会社の中で高い力を発揮する人はたくさんいますし、その方が向いている人もいます。独立するかどうかは優劣ではなく適性の問題です。

まとめ:独立は逃げ道ではなく拡張の手段

個人事業主や一人での独立に向いているかどうかを考えるとき、営業力や人脈の有無だけで判断するのは危ういです。先に見るべきなのは、世の中を面白がれるか、避けられない面倒ごとを改善や発見の材料として扱えるか、そして自分でやりたいことが外へ向かって広がっているかです。

もし今の会社の中で十分に力を出せているなら、無理に独立する必要はありません。逆に、自分が提供したい価値がはっきりしていて、そのために外へ出るしかないと思えるなら、独立は強い選択肢になります。独立は逃げ道ではなく、自分の関心と行動を広げるための手段として考えるのがよいと思います。

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