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第2回「こんな言葉には要注意」

この連載は2011年12月にPDFで公開したものに手を加えて2013年にHTMLで公開した物です。

  • 動画ガイドブック_アイキャッチ動画マーケティングの情報を集めようと、検索したり書籍を買ったりすると、さまざまな事例や情報に出くわすと思います。 それ自体はとても有意義なことです。 しかし、現実的でないものや漠然としたものにはご注意下さい。 私が関わったお客様でも「驚くような企業プロモーションビデオを作れば、SNSで一気に広まって、新規顧客が増えますよ!」ということで、300万円以上を支払って作ったものの、鳴かず飛ばずだったということが、過去ありました。

    気をつけたいフレーズ

    気を付けなければいけないフレーズとしては

    • スマートフォンで簡単に動画がみられるようになったから今がチャンス
    • 口コミで爆発して、どんどん再生回数が増える
    • ちょっとしたアイディアを入れた動画で、閲覧回数が万単位に
    • 感動と衝撃にちょっとエロ要素を足すとかなりの閲覧数を期待できます
    • 世界中で見ることができるんです
    • マーケティングの形が一変してしまったんです

    などでしょうか。 言い方は悪いですが「で、それがどう売上につながるの?」「だからどうなるの?」というものばかりです。こういった情報は結局役に立たないことが多いです。 こうして書くと「そりゃそうだよね」とおもわれるかもしれませんが、これが綺麗なプレゼン資料に書いてあると、また印象が変わってきます。

    ※全ての動画やSNSプロモーション会社がダメと言っているわけではありません。 そういう会社もある、ということです。この点よろしくお願いいたします

    動画制作会社に頼む?自分で作る?

    「でも、制作会社に頼めばうまくいくのでは?」

    お金と時間をかけて、大手が頼むような制作プロダクションで契約して本気で作ればいい。そうですね、確かに意味はあると思います。 しかし、私は「最初から」そこに駆け込むのはおすすめしません。 なぜなら、小さくでいいのでまずは自分たちで初めた方が、短期的に見ても中長期的に見ても有効だと感じるからです。 確かに制作会社に頼んだ方が、見た目のクオリティは上がるでしょう。それで得られる評価もあるでしょうし、それで得られる注目もあると思います。動画に関してのノウハウはたくさん持っているでしょうし、さらにWEBに強い制作会社ならなおさらです。 しかし、継続して制作会社に費用を払い続けられるなら構いません。 でもそうではないなら、それはイバラの道です。それは一過性の物に過ぎません。 なぜなら、マーケティングは「継続しなければ効果があがりづらい」からです。 お願いするとしたら、御社の規模感や要望に合わせて、サポートしながらコストパフォマンスの良い形で手伝ってくれる会社です。(もちろんそういう会社もありますよ)

    自社のことを一番よく知っているのは誰か

    まず自分たちでトライすべき理由は他にもあります。 例えば、自分たち自身で作った方がメッセージが伝わりやすいことがあります。 なぜなら、

    あなたの会社のことは、あなた自身か、 あるいはあなたの会社の顧客が一番良く知っている

    から。 動画は長くて4から5分、WEB 動画という前提だと、理想は1分以内にメッセージをつめ込まなくてはいけません。 1分って短いです!全然伝えられません。 しかも、そのメッセージを効率よく伝えるために、映像から音楽、人間の動き、トータルデザインなどを考えていかなければいけません。 あなたの頭の中にある漠然としたイメージを、いきなり組んだ制作会社にうまく伝えられるでしょうか。そしてそれを先方は動画という形で、納得の行くものを実現してくれるでしょうか。 CMプランナー経験者でもいない限り相当難しい、と私は思います。

    動画は自社でつくるべき!

    つまり、動画はまず自社で作るべきなのです。 だって、あなたの会社のアピールポイントやいいところを一番知っているのは、あなたの会社の社員と、そのお客さんなのですから。 WEBサイトも、自分たちでコンテンツを作る事が推奨される時代。動画も例外ではありません。

    お客さんがほしいのは「綺麗な映像」ではない

    それに、情報の受け手である買い手サイドが欲しいのは「きれいな映像」ではありません「動画によって分かりやすく構成された情報」なのです。 ならば、なぜそこに制作会社を挟む必要があるのでしょうか…? 今や動画を撮影するカメラも安価に高画質なものが買え、動画編集ソフトも使いやすいものが安く売っています。 両方あわせても下手したら5万円を切ります。昔の20分の1位の値段です。   もちろん、最初は大変です。試行錯誤です。 でも、一旦覚えてしまえばやることは同じ。覚えてしまえば、後はほぼコストゼロで動画を量産することができるようになります。 自社で完結できることのメリットは計り知れません。 ぜひとも、頑張ってみてください。

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