ウェブはどんどん「手がかかり」「変化が早く」「やることが多い」時代になっています。簡単にちょちょいと成果があげられる時代は終わりました。
その中で、ヒト・モノ・カネがあり自社ですべてまかなえるような企業を除けば、ウェブに関して自社で完結させようとするのは非常に難しいです。
中小・小規模事業者の方々が人に悩んでいるのは当然のことで、どこも同じような状態です。メディアには優秀な人材が育ったような事例がしばしば取り上げられますが、極めて特殊な事例だと考えることをお勧め致します。
ここでは、その背景についてお伝え致します。
目次
中小企業白書から見るウェブ人材不足の裏付け
中小企業白書を読みなおすと、まさにその状況になっている事がデータとして裏付けられます。
2014年の中小企業白書によると、【中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化③-情報化】として
- 情報技術の発展は著しい。携帯電話の世帯保有率は既に9割超となっており、スマートフォンやタブレット端末も、この3年間で急速に普及。これに伴い、消費者の行動も、店頭販売からネット販売へと変化しつつあり、個人向けEC市場も拡大傾向。
- しかしながら、小規模事業者は、この機会を十分に活かせていない。小規模事業者の半数以上が自社のホームページを持っておらず、自社サイトでの製品販売・予約受付は1割程度、ネットショップ等への出店・出品は1割を切っている。
とあります。消費者はネットでの購買や情報収集を行うことにシフトしているのに対して、なかなか中小事業者は対応しきれていない。
そういった課題を抱えている姿が中小企業白書にありありと掲載されていました。
また、以下のグラフをご覧ください。
大企業と比べても、中小企業はそもそも自社ホームページを持っていない、また、自社サイトでの販売活動を行っていない状態です。ECもしかりです。
つまり「ほとんどの中小企業はまだWebの世界において機会損失している」 状態です。
重要性は知りつつ、何もできない状態の企業が多数
これは恐ろしいことですよね。 今これほどにWebの重要性が叫ばれているのにも書かわらず、自社サイトすら持っていない企業が中小企業で2割、小規模事業者で言えば半分以上もあるのです。
また、5年前と比較した時の伸び率の低さ。これも怖いです。全然伸びていません。つまりは「関心をもつ段階に来ていない」ということです。
これは逆に考えれば
- 一部の先進的な企業だけが美味しいところを持って行っている
- まだ今なら先行者利益を得るチャンスでもある
と考えられます。
しかし、残された企業はどうなるのでしょうか。
なぜ企業がWebに手を出すことができないか…人材の問題
業界に入り10年以上、累計500社以上のコンサルを行ってまいりました。その中で明らかなことは「やりたいけれどもやれない」というみなさまのジレンマです。
なぜなら
- 人材がいない、頼める人がいない
- 外部に頼むとしても判断基準がわからない、適正価格もわからない
- うまくいくとどうなるのか、何を指針にしていいかわからない
といった「人材」と「経験」の問題がある、そう感じています。なので、やりたい、やらなければいけないのだけれども、どうしたものか…、となってしまい、後回しにせざるを得なくなってしまうんですよね。
しかし、先ほどの中小企業白書の数字が示す通り、これは非常にもったいない話です。
例えば飲食業・美容関連なら今やスマートフォンからの予約が当たり前です。
しかしこれを自前で行えている企業は数少ないです。
大手のマッチングサイトに高額な費用を払って、なんとか集客している状態です。
しかし、建築業界の下請構造の問題があったように、間に人が入れば、売り手か買い手か、あるいは両方にしわ寄せが来ます。理想は直接取引です。
それを実現させるためには、今の消費者行動にそって、つまりはWebの世界に飛び込むしかありません。
適切な役割分担〜Webコンサルとみなさんと
ここで出番なのがWebコンサルタントです。なぜ広告代理店やWeb制作会社ではないのか?それは「最終的には自社で基本的なことはできるようになる必要がある」少なくとも発注検収はできるようになる必要があるからです。
なぜなら丸投げしてしまうということは、リアルの営業活動を全て営業代行会社に任せっきりにしているのと同じだからです。これって、危険ですよね。
Webも同様です。「基本的なことや日々の運用は、リアルの営業活動と同じく自社で回せるようにする」その上で「高度なことや新しいこと、微妙な判断は、専門家の協力を得て効率良く進める。」
これが、最も効率よく成果を出しそして自社も成長できる役割分担です。
一緒にウェブ活用の世界に飛び込みませんか?
弊社は、そういった方々をサポートしたいと思い「中小企業専門」としてコンサルティングを行っています。
ぜひ、一緒に前に進みませんか?最初からすぐに成果は出ないかもしれませんが、速ければ3ヶ月、少なくとも1年以内には目に見える変化がやってきます。
もちろんそのためには、みなさんの協力が必要です。ただ、その協力が御社の資産になります。(なので、丸投げをご希望の方はお断りさせて頂いております)
ただでき上がったホームページを渡されるのと、一緒にお客さんや競合他社のことを分析しながら、作り上げたWeb戦略とホームページ、どちらが後に残るでしょうか?
御社の資産となるコンサルティング、いつでも相談できるWebコンサルタント、Webの世界への入り口となれば幸いです。