ラウンドナップWebコンサルティング代表の中山です。
さて、ホームページで問合せ数や来店数をアップしたいと考えたとき、多くの場合、この2つのどちらかの方向で考えてしまいがちではないでしょうか。
「なんとか自分でやってみよう」
「全部お任せできる会社や専門家に頼みに行こう」
自分にとってネットは専門外のことなのだから、それを生業とする専門家に任せるほうがいいはずだと考えるのは、確かに自然なことです。
しかし、ウェブは、あなたが関わることが成果に大きく影響する
もしこれが「整体の施術を受ける」「時計の修理を依頼する」といった、自分たちの手出しが無用な内容であれば、任せるべきでしょう。
へたに横から口を出すとよくないことも多いでしょう。質問されたときに応える程度がよいはずです。
しかし、ウェブ活用は違うのです。
例えば、ウェブ活用の中心となるホームページ。
これを制作するということは、よく言われることですが
「ネット上に あなたの会社の営業スタッフを育てること」
です。
では、その重要な「営業スタッフ」に求められることは何でしょうか?
それは、
- 商品やサービス、会社について、わかりやすく・正確に・十分に魅力を伝えること
- 必要としてくれるお客さんに商品やサービスの魅力・価値をわかってもらい、購買してもらう
こと。
そしてそのためには、 あなたの商売について理解していることが、重要かつ不可欠なのです。あなたのインプットが必要なのです。
ビジネスまで理解してくれるとは限らない
しかし、少なくないウェブの専門会社(ウェブ制作会社や広告代理店など)は、顧客であるあなたの業界について、歴史やお客さん、地域の状況などは把握していないことが少なくありません。
レポートの添削などをサービスで行っていると分かります。
データを並べただけで何が言いたいのか分からないものが、非常に多いのです。これはビジネス目線ではないからです。ただ数字を追っているだけだからです。
そのような情報を「すべてお任せ」で把握させるとすれば、相応の調査を依頼する必要があり、何十万円何百万円の費用がかかります。
それにたとえ調査を行ったとしても、あなたが意識していなかったり、気付いていないサービスの強みなどは、わかってもらえない かもしれません。
そこであなたの出番です。
お客さんと自身のサービスについて最も近い位置にいる、いわば「自社営業のプロ」であるあなた自身が、臆せず積極的に関わるべきなのです。
ウェブの専門会社が知りたい情報を積極的に用意して、それをウェブ上で表現する専門会社に伝える。
プロ同士の対等な立場で協力し合い、一緒になって頭をフル回転させることが成功への近道。
「丸投げして失敗した」経験があるなら、それは半分は自己責任です。
営業経験が浅かったり、ヒアリング力が低い制作会社・代理店が少なくないことも否定できませんが、それならグイグイと引っ張っていくくらいの気持ちで取り組むべきです。
自分と専門家の役割分担が 成功への第一歩
では、いっそのこと、自分たちで全部やってしまえばいいのでしょうか?
というとそれも違います。
たとえば、新規で路面店を1つ立ち上げる時に内装から法律的な手続き、外装工事やPOSシステム構築などは、専門会社に任せるでしょう。
ウェブも同様です。ホームページ制作やマーケティング戦略には、専門的な知識や作業が必要です。
独学でできないわけではありませんが、自社営業のプロである自分たちがやることではないでしょう。
- 自分の商売については自分たちがメインとなる
- ウェブ上でそれをどうやって表現し、多くの人に伝えていくかは専門家に任せる
この役割分担が成功の第一歩です。
きちんと役割分担をしてくれるパートナーは意外と少ない。
私が独立し、会社を立ち上げたのはこの理由です。
在学中のSOHO活動やアルバイトも含め、この業界にいて20年近くが経ちますが、最適な役割分担を受け入れてくる会社が少ないのです。
一方では、全てみなさんの悪い意味でのいいなり。提案もなく、ただ作るだけ。
これでは、みなさんの気づいていない良さを引き出したり、マーケティング的な改善点を盛り込んでくれることは期待できません。
もう一方では、意見を聞いてくれず、損会社のやり方や手法を型どおりに押しつけてくるパターン。
それで成功すればまだ良いですが、うまくいかないと、そもそも事業に問題があったなどと、こちら側のせいにされることも少なくありません。
…
最も良いのは、お互いを尊重し合って、ウェブの専門家と、事業の専門家として、お互いの得意分野を合わせて1+1=3、いや10などにすること。