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会社としてHPやSNSで情報を発信していきたいのですが注意点は?

会社に対して距離を縮めてもらう為に、情報発信をして行こうと思うのですが、どんなものを発信していけば良いのでしょうか。また、注意点があれば教えて下さい

まずは「無理に発信しようとしないことです」そして「自分たちが言いたいこと」ではなく「相手が知りたいこと」に絞り込むことです。

ホームページも身近になり、SNSも一般化したことで、企業が情報を発信をする敷居は相当低くなりました。しかしだからこそ気をつけなくてはいけないのが、情報発信ではなく「情報の垂れ流し」にならないことです。

はじめに

Webサイト、ホームページと言えば「情報発信!」という時代がありました。Web2.0などの言葉がはやっているころです。それまでは自分たちで誰かが見に来てくれるようなメディアを持つことができるなんて夢のまた夢だったからです。

情報発信で一時流行ったのが「社長ブログ」ではないでしょうか。私の記憶ではGMOの熊谷社長が2004年に始めた辺りから、流行ってきたように思います。一時猫も杓子も「社長ブログ」だった時代がありました。

では、いまでも情報発信は重要で効果のある物なのでしょうか

それは端的に言えば「YES」です。サービスや商品に関する情報が充実していた方が購買に繋がりやすくなります、なぜならお客さまは「買い手に質問はしたくないけれど、できるだけ判断に関係する情報は欲しい」と思っているからです。

また、商品やサービス自体だけでは無く、それを作っている人や仕組み、思いなどのエモーショナルな部分は商品に負荷価値を与えてくれます。

いかに情報を付加価値とできるかと言う観点が特に、似たような商品を扱っている強豪が多い業界ほど重要です。

しかし、事前におさえておかないと逆効果になり、マーケティング上プラスにならないばかりか、マイナスの影響を与える可能性もあります。

結論

情報発信は想像以上に大変だと考えるところがスタートです。しかし情報によって商品やサービスに付加価値がつくこと、会社に対しての信頼感や親近感が増すことも事実です。

できるだけ「必要な人に必要な情報を届ける」という前提で、無駄にSNSなどで情報を拡散すること無く1度初めたら続けることを大事に行って頂ければと思います。

情報を出す前に「何を伝えたらプラスなのか?」を考えてみましょう

とは言っても、なんでもかんでも「垂れ流せば良い」わけではありません

  • 細かいスペックや仕様など「買い手が分からない詳細情報や背景」をどれだけ増やしても、意味がありません。なぜなら呼んでくれないからです。さらに「不親切」という印象すら与えかねません
  • 商品やサービスに関係ない日常風景は、ただのノイズです。
    例えば「社員旅行に行きました」という内容で、本当に行った先の日記だけを載せても、買い手にとってはどうでも良い話でしかありません。
    そうではなく「よりよい原材料を見つけるために」「日頃お世話になっている仕入れ先に会いに行くために」など、提供する商品やサービスに結びつけた内容にする必要があります

つまりは、「いったいどんな情報を提供すれば、自社の商品やサービスにとってプラスになるのか、という思考が必要です。言いかえれば、そうでない情報は邪魔になるだけなので不要です。

「相手に与えたいメッセージ」や「商品・サービスにどんな情報価値を付与したいのか」を決めてからはじめることをお勧めします。そうすることで、どんな情報をどんなタイミングで誰が発信するのがベストかは自然と見えてきます。

この事前検討と準備が非常に重要です。

情報発信は「大変」です、仕組み化を前提にして下さい

そしてもう1つ大事なのは「情報発信は大変」ということです。自分の個人アカウントでSNSで投稿するのとはわけが違います。

会社としてOKかの確認も必要ですし、書けることは限られてくる物です。また、他の人が協力してくれるとも限りません。SNSであれば短文と写真でまだ体裁が保てるかもしれませんが(その分回数が多くなりますが)ブログなどになると文章量も多いです。

そして、自分の持っているネタは以外とすぐに無くなります。そうすると他の人に書いてもらったりと手伝ってもらう事を狙うでしょう。しかし多くの場合、他の方も忙しいなどの理由で難色を示されがちです

お客さまの声などを集めるときもそうですが、思っている大変さの5倍は大変だと考えた方が良いです。

従いまして、基本的に「情報が勝手に出てくる仕組み」を作る前提で動くことをお勧めします。例えば定期的に行っているイベントがあれば、その際にレポートを関係者が書くようにする。

サービス導入の流れの中で、公開OKなアンケート取得やインタビューをおこなうフローを入れる。セミナーをやっていればその書き起こしを行ってレポートあるいは抜粋版を作れるようにする。

これを、上の人を巻き込んで「やるべきこと」として業務フローに入れられると、とても楽になります。材料を集めるのが一番大変だからです。会社全体を巻き込んで仕組み、やるべき仕事化していく方向で動くことをお勧めします。

あるいはもっとライトな方向性としてはこんなものもあります。

朝会で1日1名になにかしら気づいたことを発表させるようにする。そしてブログには週に2回、その中の1つをネタに、会社の中と人について書く、などにすれば、外からネタが勝手に集まりますから、とても楽になります。

あるいは自分の中で毎日ニュースを5コストックして週に一度、それを見ながら気になったトピックスについて感想を書いていくというのも楽でしょう。

1つについて掘り下げると大変ですが、3つや5つなどに短めのコメントを書くなら楽です。

一度始めたら継続しなければ逆効果

頭の中のストックは1ー2週間で出し切ってしまい、急に更新が途絶えてしまったり、内容が薄くなってしまった、言うなれば「廃墟」のようなブログがたくさん生まれます。

では、お客さまがこの状態のブログを見たらどう思うでしょうか。

「あぁ、飽きてしまったんだな…」「取りあえず始めてみたけど挫折したんだな…」という印象ではないでしょうか。つまりは明らかに「ネガティブ評価」なのです。

せっかく情報発信をして、会社に対して良いイメージを持ってもらおうと思ったのに、逆にネガティブな評価になってしまうのです。

コンテンツカレンダーの作成などは次のステップ

コンテンツを定期的に出すというと「コンテンツカレンダーを作りましょう!」という話が出がちですが、最初はお勧めしません。なぜなら、その予定通りに行くことはまずないからです。

そして、予定通りに進まないとそれ自体がストレスになりますし、そのスケジュールを守れなかったことで評価が下がるかもしれません。最初はハードルを下げて進めていくことをお勧めします。内部のギスギスにも繋がります。

仕組みを入れて、ある程度安定して出せるようになったら、季節物のコンテンツの準備や、新商品やフェアなどに合わせた仕込みをするためにコンテンツカレンダーを作る事をお勧めします。

また、できるだけ1人で抱え込まない、小さな成功を積み重ねると言ったことも大事です。

SNSはリスクが大きい

自社だけでは無く、お客さんや取引先の方などを巻き込めるとよいですね。買い手は「その企業の姿勢」をとても気にするからです。人と同じで「誰かとのやりとりを見る中で、自分に対しての姿勢」を予測するからです。

そういう意味で、コントロールのしづらいSNSは危険です。リアルと違って悪意があることもすくなくありませんし、そもそも商売上接する必要が無い人とのやりとりは無駄でしか無くプラスも生みません。

基本的には、更新情報や問いかけられたときに対応する程度にして、あまり無理をしないことをお勧めします。どうしてもやってみたいなら、経験者か最初はアドバイザーをつけることをお勧めします。

ただ実際問題として、SNSはリスクの方が遙かに大きいのでお勧めできません。

まとめ

情報発信は想像以上に大変だと考えるところがスタートです。しかし情報によって商品やサービスに付加価値がつくこと、会社に対しての信頼感や親近感が増すことも事実です。

できるだけ「必要な人に必要な情報を届ける」という前提で、無駄にSNSなどで情報を拡散すること無く1度初めたら続けることを大事に行って頂ければと思います。

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