ラウンドナップ・Webコンサル代表の中山です。
独自ドメインについては、今の時代は「必須」と考えて下さい。
独自ドメインを使わない場合、HPであればプロバイダーのURLやレンタルサーバ会社のURLになります。また、メールはフリーメールなどをつかうことになるでしょう。
例えば、私が使っていておすすめしているレンタルサーバ会社Xserverの場合、独自ドメインを使わないと、以下の様なURLになります。
https://roundup.xsrv.jp
有名なレンタルサーバ会社であるさくらインターネットでは以下の様になります。
https://roundup.sakura.ne.jp
対して、例えば日本であればおすすめのJPドメイン(年間維持費用4,000円前後)で作ると
https://roundup.jp
です。かなり印象が変わるのではないでしょうか。また、独自ドメインであれば [email protected] といった独自ドメインを使ったメールアドレスも使えます。
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商売にとって第一印象は重要です。特にB2B取引で独自ドメインを持っていないのは、マイナスに成りこそすれ、プラスにはなりません。
レンタルサーバ会社を好きに変えられるようになることもメリット
また、独自ドメインで運用していれば、レンタルサーバ会社を変えたときにも問題が起きません。
何かの問題でレンタルサーバ会社を移動したくなることがあります。例えば
- ホームページに機能追加をしたいと思ってパートナー会社に相談したら、そのレンタルサーバだとできないことが分かった
- レンタルサーバのサーバスペックが悪く、ページの表示がどうしても遅くなり、顧客を逃している
- レンタルサーバがサービスを止めるあるいは変更して価格が上がるなどして、移転を余儀なくされる
などは、以外とあります。
しかし、ここで独自ドメインではなくレンタルサーバ会社のURLを使っていると、もうそれは使えないので、URL変更となります。一度覚えてもらったりブックマークしてくれた人は、気づかなければ、あなたのホームページにアクセスできなくなってしまいます。また、SEO的にも大きな痛手です。
しかし、独自ドメインがあれば、独自ドメインを新しいサーバに移動させれば、全く同じように独自ドメインでHPを閲覧できます。
なぜなら、独自ドメインはあなたの物であり、自由にサーバ会社の間で持ち込んだり持ち出したりできるからです。
そもそも、商売で重要な部分はできるだけ自分たちで所有し、コントロールできるようにすることがリスク管理の面で重要です。従いまして、今の時代は、独自ドメインが当たり前、と考えることをお勧めします。
サービスや部門毎にドメインは別に取得した方が良いか?
独自ドメインは、一部の特別な物を除いて、いくつでも所有できます(その分管理費はかかります)
そのため、サービス毎に別の物を取得してたくさんのドメインを抱える方がいますが、そこは慎重に行って下さい。なぜなら、同じドメインの中に複数のHPを置くこともできるからです。
そして、ドメインを分けるか分けないかは、SEOや広告面、HPの運用管理などの面も含めて、ケースバイケースでお勧めのやり方が変わります。複数所持については、専門パートナーに相談することをお勧め致します。
補記:そのドメインが過去使われていたかの調査をお勧めします
ドメインは新規で取得したとしても、本当にそれが新規かどうか分かりません。
新規で取得できるドメインは、世の中に初めて生まれた物と言うことではなく「今誰も使っていない」だけだからです。
つまりは、「昔誰かが使っていたけれど、使わなくなったので更新せず解約してしまった」「それをあなたが新規に登録した」ということもあるのです。
そしてこの時、前にそのドメインが「検索エンジンにペナルティを受けるようなサイト」で使われていた場合、あなたのHPに悪い影響がある可能性があります。
具体的には、なかなか検索順位が上がらなかったり、悪いときには検索結果に出ないことがあります。これは、前使われていた際にペナルティを受けていて、そのまま解除されずに放置されていた結果です。
主に、アフィリエイトサイトや、検索順位を不正に操作しようとするバックリンクサイトなどに使われていて、その様に捨てられたものが多いです。
そういった物を拾わないように、取得しようとしているドメインを一度ネット上で検索してみて下さい。検索結果に何もなければ、本当に新規かもしれませんので問題ありません。
検索結果に何か出てきた場合や、さらにはそれがアフィリエイトやアダルトサイトなどだった場合は、そのドメインは避けましょう。必ずしも全てにおいてNGではありませんが、リスクを取る必要はありません。
数文字足したり、ハイフンを入れるだけでも他の物が見つかるので、別の物にすることをお勧めします。
また、検索結果にでないものもあるので、その場合はWayBackmachineというサービスで、過去そのURLでホームページがあったかを調べると分かることがあります。