プライバシーの観点で厳しく制限があるのがWeb
「スマホの時代だし、Webの世界には商圏を正確に把握するツールがあるのでは」…と思われがちですが、プライバシーの観点で厳しく制限がされており、誰がどこから来たかなどを知ることは不可能です。
お客さまの地域を知るのではなく、特定の地域内でのみ広告を出すなどの受け身のやりかたはできるのですが、1人1人に焦点を合わせて情報を得るのは、無理だとお考え下さい。
もしそんなことができてしまったら、そのお店に行っただけであなたのお住まいや行動範囲が分かってしまいます。それは流石にマズいですよね。
これに関してWebで便利なことがあるとすれば、地域経済分析システム(RESAS:リーサス)を初めとした、国が発行しているデータを、分かりやすく見られるツールがある点でしょうか。
地域経済分析システム(RESAS:リーサス)https://resas.go.jp/
経済産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供しているツールで、国勢調査や人口動態調査などを初めとした様々なデータを大まかに見る事ができるのがRESASです。
また、政府統計はe-Statという仕組みでも閲覧ができます。
https://www.e-stat.go.jp/
先ほどのRESASは、割と大雑把なデータしか見られなかったのですが、e-Statは統計GISを地図上で分かりやすく見られるJSTAT MAPという仕組みが提供されており、Googleマップ上で細かくエリアを指定して、人口動態調査や国勢調査のデータをはじめ、さまざまなデータを抜き出すことができます。
非常に便利ですので、是非使ってみて下さい。
このような、便利なツールを使えるのがネットの強みです。
直接的な個々人の商圏分析はできませんが、統計データを閲覧したり、あるいは集めたデータを集計して分析するなどにおいては、強い力を発揮します。是非RESASやe-Statから使ってみて下さい。