大手が手を出せないところを開拓していく
大手ですらも厳しい状況のため、一時期ほどではなくなりましたが、とはいえ商圏内に大きなモールなどがでてくると、地場の店舗にとっては大きな脅威となります。
来ることに備えて、お客さまとのつながりを強くするための商品作り(→ 「店舗がネットショップをするのはどうでしょうか」もご覧下さい)
をするなど、準備ができており顧客リストがサイズも質も良くなっていれば、安心感はありますがそこまでの準備ができていないケースも少なくないかと思います。
いわゆるコアニーズ(食料品であれば、安い・新鮮・楽など)の部分は、大量仕入れを行い、流通も強い大手になかなかかなう物ではありません。
しかも特に安さで戦うには、相当圧倒的に安く仕入れられる仕組みをあなたが持っていなければ、最後は消耗して体力で負けてしまうでしょう。
戦い方としては、大手が採算面で踏み込まない、オーダーメイドなどの個別対応、人間味を軸にしたサービス攻勢、大手が扱わないレアな商品の取り扱いなど、大手が参入したくても利益が合わないので入れない部分を広げていくのが、王道です。
そのためには、何が受けるかの仮説を立て、それを実際にぶつけてみて反応を見る、ダメなら理由を検証して次の一手を打つといういわゆる「仮説検証のサイクル」を高速に回し続けられるかが重要なポイントとなります。
そして高速な仮説検証においては、リアルよりネットの方が向いています。理由としては「定量的な数字が取れる」「キャッチコピーや写真などの差替が、すぐにできる」事が大きいです。
チラシやDMでのテストの場合、印刷をして配布してとなりますので、時間が早くても1週間はかかってしまいますし、内容をしっかり考えたりしていれば月に2回転がせいぜいでしょう。
しかも、定量的な数値は、工夫をすることで多少取れるとは言え、正確性はそこまで高くありません。また、DMはともかく折り込みの場合、アプローチできる家庭には偏りがあります(特に年代)
しかしWebであれば、SEOは足回りが遅いですが、広告であれば商圏内に絞って、広告文を3つ一緒にテストして定量的な比較を行ったり、見に来た人が見るページ(ランディングページ)を複数ランダムに出して善し悪しを調べたりすることができます。
また、ページのどの部分を注目してみたかなどもある程度分かるため、仮説と検証のスピードも質も高いです。
とは言え、ネットでアプローチできる層も偏りがありますので、ネットで当たった切り口やキャッチコピーを、今度はDMなどでリアルで使ってみるの繰り返しを行う事で、効率よく幅広いアプローチができるようになります。
そうやって、うまく新しい売上を立てていけるようにしてみてください。簡単な道ではありませんが、そうやってしぶとく地域の有名店でいつづけることができれば、その地域は「攻めづらい地域」として大手も考えるため、その後の他店の進出なども抑制できるかも知れません。
簡単なことではありませんが、諦めずに行ってみてはいかがでしょうか。