第338回:中小企業のSlackからの移行先選びのポイントは○○!

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • Slackの移行先を選ぶとき、単純な機能比較より先に見るべき基準が分かります。
  • 業務の中心で使うツールほど、無料かどうかより持続可能性を重視すべき理由が整理できます。
  • 移行で一番見落としやすいのは過去ログの扱いだと分かります。

Slackの無料プラン変更を受けて、どこへ移行すべきか悩んでいる会社は少なくありません。特に、専任の情報システム担当がいない中小企業にとっては、単に「おすすめツール」を並べられても判断しにくいはずです。

今回の回で中心に置かれているのは、移行先の固有名詞そのものより、ツール選びの基準です。結論としては、業務で重要なツールほど、無料かどうかや一時的なお得さより、続くかどうかを見た方がいい、という話になります。

無料プラン変更で何が重くなったか

今回の変更で大きいのは、メッセージ件数の上限ではなく、過去90日分しか履歴を見られなくなったことです。もともとSlack無料プランは、活発すぎない会社なら数年分のやり取りが残る感覚で使えていたケースもありました。ところが3か月で切れるとなると、これはかなり話が変わります。

チャットをただの雑談ではなく、業務の相談や確認の場として使っている会社にとって、過去ログは実質的なナレッジです。それが90日で消えるとなれば、移行するにしても残るにしても、ログをどう扱うかを最初に考えなければなりません。

ツール選びで先に見るべきもの

ここで今回の回が強く勧めているのが、持続可能性を見ることです。メッセンジャー、解析、CRM、グループウェアのように競争が激しい分野では、便利そうに見えるサービスが意外と簡単に消えます。実際、昔使っていた解析サービスがなくなって困った、という経験談も紹介されています。

こうした分野では、無料で制限が少ないことより、商売としてきちんと成り立っていて、今後も残りそうかを見た方が安全です。業務の中核に入るほど、その判断は重くなります。なくなったときに困るツールを、なんとなくの理由で選ばないことです。

安さや珍しさは長所にならない

比較記事を見ると、無料、制限が緩い、あまり知られていないけれど便利、といった紹介はたくさん出てきます。ただ、そうした条件だけで人が集まると、急に維持できなくなることもあります。ネットの世界では、自分だけがおいしい状態を長く独占するのは難しいからです。

だから、業務上大事なツールは、地味でも残る方を選ぶ。この感覚がかなり重要になります。

移行先選びで最重要なのはログ

Slack移行の話になると、つい見た目や使い勝手に目が行きますが、一番大事なのはデータ移行です。特に過去ログをどれだけ持っていけるか。これを見落とすと、乗り換えた後で業務知識がごっそり切れてしまうんですよね。

今回の回では、候補としてTeams、Chatwork、Mattermost、Rocket.Chatなどが触れられていますが、重要なのは名前よりも、Slackからどこまで移せるか、運用を自社で支えられるかという視点です。

たとえば、セルフホスト型のツールは自由度やコスト面の魅力がありますが、その分、自分たちで管理する負荷が出ます。逆に、大手の既存サービスは自由度で劣っても、継続性や安心感が強い。どちらを取るかは会社の体制次第です。

中小企業に向く考え方

専任担当がいない会社ほど、全部を理想で選ぶのは難しくなります。その場合、少し制約があっても、継続しやすく、困ったときの情報が多く、周囲にも使っている会社が多いものの方が現実的です。

逆に、サーバ管理や英語での情報収集に抵抗がなく、ログ移行も含めて自分たちで扱えるなら、オープンソース系の選択肢はかなり魅力があります。今回の回でも、そうした方向に可能性を見ている温度感が伝わってきます。

つまり、正解はひとつではありません。ただし、どの会社にも共通する判断軸として、業務上の重要度が高いほど、継続性と移行性を先に見よ、という原則はかなり強いです。

まとめ:ツール選定は将来の撤退戦まで考える

Slackの移行先を考えるとき、無料か、有名か、使いやすいかだけで決めるのは危険です。業務で重要なツールほど、今後も続くか、ログを持ち出せるか、困ったときに支えられるかまで見て選ぶ必要があります。

特に今回のような変更では、過去90日の制限がそのままナレッジ損失につながるため、データ移行は最優先事項です。まずログ、その次に運用体制、そのうえで機能や価格を見る順番が現実的です。

ツール選定は導入戦だけでなく、撤退戦まで含めた設計です。その視点を持つだけで、移行後の苦労はかなり減らせます。

配信スタンド

■Podcast /Webinar への質問は

こちらのフォームへどうぞ。
https://forms.gle/Lvy4nVauyJ2SRhJM7

運営・進行

株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)

代表取締役・コンサルタント 中山陽平

Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/

[無料週間メルマガ] Webコンサル通信 - 中小企業に活用に役立つヒント・トピックスをお届け
このホームページをフォローする
中小企業専門WEBマーケティング支援会社・ラウンドナップWebコンサルティング(Roundup Inc.)