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第25回「HeatMap(ヒートマップ)」- 分かりやすいが正確性には要注意

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こちらのプレイヤーからお聞き下さい(iTunesでの配信は、新番組開始のため、終了致しました)

※2012年・2013年頃配信のPodcastです。時代性をご理解の上ご視聴下さい。

トランスクリプション

今回は「heat map(ヒートマップ)」についてです。

ヒートマップ(heatmap)は、情報を分かりやすくする手段の1つで「単一の指標を色の塗り分けで表す」という手法です。よくあるサーモグラフィー画像がそうですね。体温という情報を、赤から青などの色で表しています。

WEBマーケティングで一般的にヒートマップというと、それは「クリックトラッキング」「マウストラッキング」「アイトラッキング」などのことです。

最も一般的なのは、WEBサイトの上に、さきほどのサーモグラフィーのような色が乗るものではないでしょうか。「どこが一番見られているか」という観点で分析したものです。

まず押さえておくべきなのは、これはもちろん、本当に「見られているか」を計測できているわけではないということ。擬似的に「見ている、と言えるだろう」という状態を測定しているもの、ということを押さえておくべきです。

そのため、大前提として、かなりサンプルが集まらない限り「参考値レベル」だという前提で、使うことをおすすめします。

※専用の機器を装着した人間が行い、本当に「見ている」状態を計測するサービスもありますが、かなり高価です。

どうやって類推しているのか

それは「マウスの動き」「スクロール」の2つです。それ以外にも精度をあげるために、サービスによっていろいろ工夫はしていると思いますが、基本的にはこの2つです。

なので、ヒートマップをそのまま鵜呑みにしていいわけではありません。

なぜなら、例えば「キャッチコピーを見ていて、見るのに邪魔だからマウスは右端においておいた」「癖でマウスはいつも下の方に置く」といった「見ている部分とマウスのカーソルがある部分の差」は、無視できないほど大きいからです。

また、トラックパッドとマウスでもかなり挙動は異なりますし、iPadやIphoneなどのタッチパネルは、もっと異なります。

もちろん、それはサービス提供側もそれは分かっていて、その差を上手く縮めるような工夫はしていると思いますが、大前提として、かなりサンプルが集まらない限り「参考値レベル」だという前提で、使うことをおすすめします。

できればサンプル数は最低でも1500、できれば4500程度あるといいというのが経験値です。多ければ多いほど正確性は増して行くようです。

クリックトラッキング

ヒートマップには、このような「見られている」擬似アイトラッキング以外にも、例えばクリックトラッキングもあります。

これはマウスのクリックされた場所を「良くクリックされる場所を赤」「クリックされない場所を青ないし色無し」にするものです。

これはかなり正確性が高いです。これは「操作」の観点で見て、改善点を見つけるために使うのが一般的です。押すべき場所を迷っていたり、誤った場所をクリックしていないかといった観点ですね。

マウストラッキング

ちなみに、これはヒートマップではありませんが、発展系で「マウスの動きをそのまま録画する」というサービスもあります。今ですとClickTalesが有名です。これは、軌跡だけではなく、その動きそのものまで見られますので、「迷っているな」「ゆっくり動いているな」「あっさりいったな」なども感じることができます。もっとも正確なのはこれです。マウストラッキングをきちんとやりたい方は、こういった録画するサービスが、費用はかかりますがおすすめです。

どれがいいのか?ということをコンサルでも相談されますが、基本的にはその時一番人気のあるサービスが安全です。また、設置しなければいけないJavaScriptが軽いものがお勧めです。ページの読み込み速度ががくんと落ちるものも時々ありますので。

このような前提を踏まえて、ユーザビリティを上げるために、あるいは目的のアクションを取ってもらうために、是非使ってみてはいかがでしょうか。きっと発見があると思います。

それでは、heatmap(ヒートマップ)については以上です。

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