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こちらのプレイヤーからお聞き下さい(iTunesでの配信は、新番組開始のため、終了致しました)
※2012年・2013年頃配信のPodcastです。時代性をご理解の上ご視聴下さい。
トランスクリプション
今回は「heat map(ヒートマップ)」についてです。
ヒートマップ(heatmap)は、情報を分かりやすくする手段の1つで「単一の指標を色の塗り分けで表す」という手法です。よくあるサーモグラフィー画像がそうですね。体温という情報を、赤から青などの色で表しています。
WEBマーケティングで一般的にヒートマップというと、それは「クリックトラッキング」「マウストラッキング」「アイトラッキング」などのことです。
最も一般的なのは、WEBサイトの上に、さきほどのサーモグラフィーのような色が乗るものではないでしょうか。「どこが一番見られているか」という観点で分析したものです。
まず押さえておくべきなのは、これはもちろん、本当に「見られているか」を計測できているわけではないということ。擬似的に「見ている、と言えるだろう」という状態を測定しているもの、ということを押さえておくべきです。
そのため、大前提として、かなりサンプルが集まらない限り「参考値レベル」だという前提で、使うことをおすすめします。
※専用の機器を装着した人間が行い、本当に「見ている」状態を計測するサービスもありますが、かなり高価です。
どうやって類推しているのか
それは「マウスの動き」「スクロール」の2つです。それ以外にも精度をあげるために、サービスによっていろいろ工夫はしていると思いますが、基本的にはこの2つです。
なので、ヒートマップをそのまま鵜呑みにしていいわけではありません。
なぜなら、例えば「キャッチコピーを見ていて、見るのに邪魔だからマウスは右端においておいた」「癖でマウスはいつも下の方に置く」といった「見ている部分とマウスのカーソルがある部分の差」は、無視できないほど大きいからです。
また、トラックパッドとマウスでもかなり挙動は異なりますし、iPadやIphoneなどのタッチパネルは、もっと異なります。
もちろん、それはサービス提供側もそれは分かっていて、その差を上手く縮めるような工夫はしていると思いますが、大前提として、かなりサンプルが集まらない限り「参考値レベル」だという前提で、使うことをおすすめします。
できればサンプル数は最低でも1500、できれば4500程度あるといいというのが経験値です。多ければ多いほど正確性は増して行くようです。
クリックトラッキング
ヒートマップには、このような「見られている」擬似アイトラッキング以外にも、例えばクリックトラッキングもあります。
これはマウスのクリックされた場所を「良くクリックされる場所を赤」「クリックされない場所を青ないし色無し」にするものです。
これはかなり正確性が高いです。これは「操作」の観点で見て、改善点を見つけるために使うのが一般的です。押すべき場所を迷っていたり、誤った場所をクリックしていないかといった観点ですね。
マウストラッキング
ちなみに、これはヒートマップではありませんが、発展系で「マウスの動きをそのまま録画する」というサービスもあります。今ですとClickTalesが有名です。これは、軌跡だけではなく、その動きそのものまで見られますので、「迷っているな」「ゆっくり動いているな」「あっさりいったな」なども感じることができます。もっとも正確なのはこれです。マウストラッキングをきちんとやりたい方は、こういった録画するサービスが、費用はかかりますがおすすめです。
どれがいいのか?ということをコンサルでも相談されますが、基本的にはその時一番人気のあるサービスが安全です。また、設置しなければいけないJavaScriptが軽いものがお勧めです。ページの読み込み速度ががくんと落ちるものも時々ありますので。
このような前提を踏まえて、ユーザビリティを上げるために、あるいは目的のアクションを取ってもらうために、是非使ってみてはいかがでしょうか。きっと発見があると思います。
それでは、heatmap(ヒートマップ)については以上です。
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